国際航空宇宙展の歴史と役割

業界発展に果たす役割

日本の航空宇宙関連技術は、環境技術、ロボット開発技術、新幹線開発技術等に並ぶ、21世紀の日本産業を担っていく領域です。現在、国や自治体、(社)航空宇宙工業会、大学等各研究機関・団体といった産官学を挙げてのバックアップ体制が整い、海外に向けた積極的なビジネス活動が始まっています。
2012年国際航空宇宙展は、その一環のイベントとして、業界発展に貢献するさまざまな効果をもたらします。

航空機製造分野の発展

近年、精密機械・工作技術などの航空製造技術は、世界から非常に高い信頼を得るようになりました。米国の最新鋭機にも日本が独自開発した部品が採用されるなど、世界における日本技術へのニーズは確実に高まっています。本展は、このような日本の独自技術を広く世界にアピールする重要な機会を提供します。

宇宙開発技術分野の発展

米国・ロシアの2大勢力が軍事開発と表裏一体となった宇宙開発を進めていた時代が終わり、日本も宇宙開発競争に参画するようになりました。特にここ30年はIT技術の発展にともない、通信や地球環境問題、資源開発、災害防止といった平和・産業利用を目的とした観測衛星の需要が急速に広がったため、日本の宇宙開発技術に対するニーズが高まっています。本展は、アジア随一の充実した宇宙関連の展示やビジネスマッチングの機会を提供することで、日本の宇宙開発技術分野の発展に貢献します。

ビジネスチャンスの提供

アジアにおける航空機の需要は、リージョナルジェット機(地域間輸送用旅客機)や飛行場インフラ、運航支援関連の領域を中心に、今後飛躍的に伸びていくことが確実視されています。
また宇宙開発技術の需要も、ヨーロッパ・北米地区のようにビジネスモデルが未だ成熟化していないアジア地区は、非常に大きな可能性を秘めていると言えます。特に「はやぶさ」の成功で裏付けられた日本の宇宙関連開発技術および宇宙関連機器製造面に対する信頼は高く、世界中の企業がアジア最大の製造地域である名古屋地区で開催される本展に注目しています。
このように需要が高まる日本の航空機製造・宇宙開発技術分野において、貴重なビジネスチャンスを提供するために、本展ではアジア最大の「B to Bトレード」企画をご用意しています。

有意義なビジネスマッチング

航空宇宙産業界には、数多くの中小企業が存在し、細かなパーツの製造や新技術の開発に日夜励んでいます。しかし彼らは、その技術の信頼性・独創性が世界トップクラスであるにもかかわらず、言語の相違、製品認証取得のハードル、ITを駆使したビジネススタイルへの対応遅れといった原因で、ビジネス面において世界から大幅な遅れをとってきました。
本展では、これらの問題を解消すべく、世界のビジネス・スタンダードに合わせた商談システムを採用し、すべての関連企業がその規模や経験に関わらず参加できる商談機会をご用意しました。その一つが欧米の主な航空ショーで採用されているBCI(フランスabe社)のビジネスマッチングシステムです。これにより、会期中5,000件以上のビジネス商談機会をコーディネートします。必要に応じて通訳・IT機器などのサポート・システムもご用意しています。
BCIを利用したビジネスマッチングの詳細はこちら

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